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ThinkShield Secure Wipeを使用する

Ryota Motojima | | | リンク |

ThinkShield Secure Wipeは、多くのCommercial ThinkPad / ThinkCentre / ThinkStationで利用可能なEFIアプリケーションとして、デバイスのファームウェアレイヤーに実装されています。このユーティリティを使用することで、デバイス上で使用するOSへの依存関係やリムーバブルディスクからのブートの手間なく、内蔵ストレージ内のデータを消去することが可能です。

ThinkShield Secure Wipeを起動する

2022年に発売されたCommercial ThinkPadを例にご紹介します。

STEP 1. 起動時のLenovoロゴが表示されている画面で[Enter]キーを押下してStartup Interrupt Menuを立ち上げます。
    高速スタートアップで起動する場合には本画面がスキップされるため、あらかじめ高速スタートアップを無効化、
    もしくはShiftキーを押下しながらシャットダウンしてからPCを起動してください。

STEP 2. Startup Interrupt Menuで[F12]を押下してBoot Menu / App Menuを表示します。

Startup Interrupt Menu

STEP 3. 左カラムの[App Menu]をクリックした後、右カラムメニューから[ThinkShield secure wipe]を選択します。
     ユーザーインターフェイス上に当該選択肢が表示されない場合、
     BIOS Setup Utility上でThinkShield secure wipeが有効になっているかをご確認ください。
    

App Menu

ストレージをワイプする

STEP 1. 消去対象となるストレージを選択します。パーティションベースではなく、ストレージ単位となりますのでご注意ください。
    消去対象のストレージを確認した後、画面下部の[NEXT >]をクリックします。

消去対象のストレージを選択

STEP 2. 消去メソッドを選択して[NEXT >]をクリックします。
データ消去で一般的に使用されるATA Secure Erase (セキュア消去)や
    Enhanced Secure Eraseをはじめとする消去メソッドの中からお選びいただけます。
    

消去メソッドの選択

    搭載されたストレージの種類や状態によって選択可能な消去メソッドは異なります。
    ストレージにパスワードが設定されている場合、入力が求められる場合があります。
    

利用可能な消去メソッドの例

STEP 3. 再確認のための警告画面が表示されますので、内容をよく読み、問題なければ画面下部の[Yes]をクリックします。

消去前の警告画面

STEP 4. ストレージのワイプが実行されます。実行中に電源を落とさないでください。

ワイプ実行中の画面

ワイプ結果を確認する

ストレージのワイプ実行後、以下のような画面が表示された場合、正常に完了しています。

ワイプ正常完了画面

何らかの事情で失敗した場合、エラーメッセージが表示されます。

ワイプ失敗時の完了画面

ログを確認する

一部の製品シリーズでは、ワイプ結果のログを蓄積して詳細情報を表示することが可能です。
ログを表示するには、ThinkShield Secure Wipe起動後のストレージ選択画面かワイプ完了画面で[View Wipe Log]を選択します。

ログ確認画面への入り方

[View Wipe Log]ボタンからアクセス可能なWipe Log画面では、ワイプ履歴を一覧でご確認いただけます。
一部の製品シリーズでは、各行の右側に表示された[Detail]ボタンをクリックすることで、詳細ログを表示することが可能です。

ワイプログ一覧画面

詳細ログ確認画面からは、デバイスのMTM(型番)、シリアル番号、ストレージの個体識別情報、ワイプメソッド、時間などの情報を確認可能な他、一部の製品シリーズでは表示された二次元バーコードを通じてログの情報をエクスポートすることが可能です。

詳細ログ表示画面

本記事はお客さまのデプロイメントや活用をサポートする目的で公開されています。
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